ドーム祭典報告

 

 11月10日、巨大なナゴヤドームが人の波に埋まり、太鼓をたたき、舞い踊り、歌う生徒、父母、市民のエネルギーに、終日、揺れ続けました。
 赤外線カウンターによる集計で78672人(2階入場者数・身長120センチ以上の人・1階から入場した企画参加者を除く)。お年寄りから子どもまで、市民が大勢加わり12460人の企画参加者を含めて、総参加者数は、9人をこえる規模となりました。
 また、愛知県、名古屋市をはじめ県下全市町村、教育委員会の後援をいただき、ポスターやチラシで公立の小・中学校にも案内されるとともに、町内会、婦人会、子ども会、老人会、JCから商店街、企業、市交通局に至るまで、地域の諸団体から物心両面の多大な支援が寄せられました。

<圧巻の記念式典>
 とりわけ、圧巻は「記念式典」。続々と押し寄せる人波が続くなか、勇壮な太鼓が場内に響きわたり、花祭りの乱舞のなかで、式典が開幕しました。1階アリーナ席は、微動だにしない父母が舞台を凝視し、ざわめく場内の雰囲気を緊張感に変えていきます。生徒や父母の思い、教育改革にかける決意、私学助成拡充への熱い思いを語った寺内委員長の基調報告をうけて、村瀬理事長(東海学園)の法人代表挨拶(学園関係登壇者は33法人・41校90名)の後、県知事挨拶(代理)と登壇した73名の県議の紹介、そして、寺西県会議長から倉知自民党団長をはじめとする各党挨拶へうつっていきました。
 超巨大垂れ幕(10M×8M)が圧倒的な迫力で全参加者の思いを壇上に伝え、最後に、壇上正面に浮かび上がった「人文字」にはどよめきが起こりました。そして、明るい表情で壇上から降りてきた県議を、アリーナいっぱいに広がった生徒たち1500名による「島唄」が送り出して、式典は終了しました。

<ドキュメント11・10>
午前8時
 ナゴヤドーム1階入り口には長蛇の列。笑顔と緊張感に包まれた企画参加の中高生、市民が続々とドームに吸い込まれていきます。
午前9時半
 軽快な沖縄エイサーで開幕。560人のシルバーレクフォークダンス(豊田)の皆さんが、オーロラビジョンを通して、あたかも美しい万華鏡のような映像を映し出します。そして、幼稚園児も加わった可愛い鳴子踊りが繰り広げられました。
午前10時半
 「1000人による吹奏楽」(動くコンサート)の登場です。次々に繰り出す中高生の素晴らしい音と行進が始まるや、その演奏と華やかな動きに聴衆は釘付け。フルメンバー130人でのぞんだ名電や、前日、ぎりぎりまでリハーサルを繰り返しものすごい意気込みで出演してくれた尾張部の公立中高生、華やかな演技で魅了したナゴヤゴールデントゥワラーズのバトン演技などに、見ていた人は興奮気味に「これだけでも、来た甲斐があった」と語りました。
午前11時
 桜丘・安城の生徒が加わりスタンドとステージをいっぱいにし、光ヶ丘も躍動的な歌声を響かせた「ゴスペル」。桜丘と父母懇、市民が大合流した「手話合唱」。
午後0時
 桂文珍さんが会場を爆笑の渦未巻き込んだ後、ドームを華やかな興奮に包んだ「ダンス・イン・ドーム」と、私学の思いを唄で綴った「合唱組曲」が参加者を魅了しました。
午後2時
 式典の開幕を告げる「2000人太鼓&花祭り志多ら舞」は圧巻でした。響き渡る地鳴りのような太鼓の音と、澄んだ笛と鈴の音にあわせて渦を巻いて舞い、踊った「花祭り」のきらめきが会場中に広がっていきました。そして、式典終了を華やかに飾った「島唄」が来賓を送り出しました。
午後4時
 さらに、観客を圧倒したのはロックソーランでした。広いアリーナをいっぱいに埋めた生徒と父母、市民が、これまた「渦を巻くように」「波が押し寄せるように」、まさに、怒濤のような3分余の時間が一気にドームを駆け抜けました。
こうした企画参加者の圧倒的な力に後押しされるように、「海援隊」のコンサートも、熱の入った語りと演奏で見るものを楽しませれくれました。アンコールではステージ上に100人近くの生徒・父母・教員・市民の方達が登場し、「贈る言葉」を手話の振り付けをしながら会場全体で大合唱をしました。感動的的なフィナーレでした。

<2000人太鼓&花祭り志太ら舞>
 2000人の演奏者が、一斉にバチを振り上げた直後、ナゴヤドームに衝撃波にも似た大音量が響きわたりました。「太鼓囃子」の始まりです。5年前のナゴヤドームで観客を魅了した1000人太鼓が、再び帰ってきました。しかも今度は5年前の参加者の2倍の2000人。下は保育園児から、上は70過ぎのお年寄りまで。「一度太鼓をたたいてみたかった」そんな思いの初めてバチを握った方は、今回参加者の6割を越えました。同時に、地域の太鼓サークルのネットワークも広がっています。続いて、北設楽東栄町を拠点に活動するプロの邦楽集団「志多ら」の素晴らしい切れ味のある太鼓の演奏に観客の目は舞台にくぎづけです。そして最後は「花祭り志多ら舞」。澄み渡る「笛の音」に心が洗われた後には、激しい「舞」が始まります。「飛び交い」「相手舞」など国の民俗無形文化財の舞をベースに、2000人を越す参加者が会場を所狭しと渦を巻いて踊り回り始めると、熱気は最高潮に達します。舞っている群集のあふれんばかりの「笑顔」と「光る汗」。それを見ていた誰かが言います。「これはまるで乱舞!明治維新前の”ええじゃないか”のようだ」最後は、フィニシュポーズも決まり、大歓声!
 この感動的な本番当日を迎えるまでの4ヶ月間の練習にも多くのドラマがありました。夏のサマーセミナーから始まり、「楽鼓」や「フェス」の高校生は土日を返上して県下各地を飛び回り、初心者の方にも、粘り強く丁寧に指導して回りました。そして、美浜町奥田小学校からは、大人から子どもまで、町を挙げての大量参加。練習会場にとお寺の本堂を貸してくれた地域もありました。「一生の思い出に」「障害をもった仲間のために」「親子のきづなを取り戻すために」など、参加者の深い思いを共有しながらの練習の積み重ねと、町とつながる取り組みが、本番の成功をより感動的なものにしていきました。

<祭典を支えた要員達〜「ゴミ処理はドラマだ」>
 ドラマは前々日から始まりました。8日は慣れない舞台設営で汗を流し、9日は、早朝から舞台・音響・照明の準備作業、さらには、いす並べや駐車場の草取り、模擬店のテント張りや掲示の作業誰一人として文句も言わず、黙々と仕事をこなす要員たち。
 当日は、高校生フェス0Bも加わって、父母や生徒、教職員が、終日、交通整理や場内案内、ゴミ処理に駆け回り、バス駐車場ではまる一日、駐車場担当の先生たちが県下各地からやって来た250台のバスを見事にさばいていきました。また、終日、場内整理にあたった誘導案内係の活躍で、混乱することなく式典・企画がすすめられていきました。
 さらに、ドームの隣にある中京女子大学附属高の調理室をお借りして、要員のための炊き出しに、お母さんたちが大活躍。
 そして、終演後の撤収と清掃も、あっと驚く早業で完璧にやりきりました。悪戦苦闘のゴミ処理と分別、難渋が予想されたトイレ掃除とオープンデッキ清掃も、午後9時過ぎには「これまでで一番完璧にやっていただきました」(ドーム担当者)といわれるほど。この人々の汗と涙のドラマが、まさに、「ドーム祭典」の成功を支えていたのです。

<生徒たちのもうひとつのドラマ>
 当日は朝7時半集合。受付、クローク、場内と場外の整理、舞台部など、各パートに分かれての打ち合わせ。不安な気持ちでドームに入っていきました。開始早々は順調と思えたのもつかの間、オープンデッキも模擬店も大混雑。ゴミも大量発生。通路は一方通行で見回りにも行けない。クロークがパンクし大混乱、などなど。
 でも、一番大変だったのは、ゴミ処理と清掃でした。模擬店や売店のゴミ、食べ残しや飲み残しがもの凄い量でした。その分別や清掃で、使ったゴミ袋はゆうに百袋をこえました。
 何も見れなかったけど、同じ要員としてたくさんの仲間に会えたのが、一生の宝物です。(生徒要員のパートリーダー)

<参加者の感想>
▼「とにかく凄い!生徒が凄い!そして、それを支える父母や先生たちも凄い!」(ある県会議員)
▼「どの企画も文化の香りがする素晴らしい企画だった」「初めて参加して度肝を抜かれた」(ある学園の校長)
▼「2〜3千人という数の生徒・教師・父母・市民が集まってみんなで一つのことをできた!友達と『みんな私たちと同じ高校生なんだよね』ってすごい感動してました」(安城学園1年)
▼「感動しました。人が集まることのすごさを感じました。一人の力は小さなものだけれど、皆が集まればこんなに大きなものが出来るんだ!観に来てくれた母が言っていました。『良い仲間ができてよかったね。今日のことは20年経っても鮮明に思い出せるよ』」(ゴスペルに参加した生徒)
▼「何はともわれ、我が人生50年にして初めての貴重な体験と感動を得させていただけた。あの感動をもう一度!という気持でいっぱいです一(50歳・男性)。
▼「還暦の記念にと思って応募したが、あの興奮と感激は二度と味わうことは出来ない体験だった」(女性)
▼「太鼓の練習を通して主体的に動く高校生たちに出会った。しかし、主体的に動ける彼らには必ず周囲に主体的に動くことの素晴らしさを肌で感じさせる大人の存在があると思った。大人から子どもへ。その子どもから友人へと広がっていく嬉しい連鎖。ひとりひとりが輝いている。輝きを持つ子どもたちに教えられる大人があってもいいと私は思う」(市民)

<数字で見る「ドーム祭典」>
○入口の赤外線カウンターによる集計で78,672人(身長120cm以上の人・1階からの入場者を除く)
○記念式典登壇者
県会議員73名、学園代表者41校90名
○企画参加者は12,460人!
「沖縄エイサー」100人、「フォークダンス」560人、「鳴子踊り」150人、「動くコンサート」1000人、「ゴスペル」2200人、「手話合唱」lO00人以上、「ダンス」350人、「合唱組曲」400人、「2000人太鼓&花祭り志多ら舞」2000人、「群舞・島唄」1500人、「ロックソーラン」2200人、「オープンデッキステージ」も1000人以上
○要員の数2000人超(東海からは250人)
○模擬店150店舗
○協賛団体1800団体・個人
○要員のための炊き出し
前日・牛丼800食、カレーライス1850食、当日・豚汁600食、おにぎり1236食
○参加者を運んだ観光バス
250台

 

写真入りのPDFファイルはこちら(いずれもかなりファイルサイズが大きいのでご注意を)

私学のつどい
ファイルサイズ
1面(全体の概要及び署名提出について)
605KB
2面・3面(ドーム祭典のドキュメント及びドラマ)
1380KB
4面(出席県会議員・法人代表・企画参加した各団体)
990KB
5面(寺内委員長基調報告)
1024KB
6面(各来賓挨拶)
1049KB